【暗殺教室】松井優征先生新連載!「逃げ上手の若君」〜モデル北条時行とは?設定が面白い〜

こんにちは。

今回は,「暗殺教室」や「魔人探偵脳噛ネウロ」で大人気の松井優征先生の新連載について紹介します。

タイトルは「逃げ上手の若君」です。

タイトルだけだとまだその全貌は見えてきませんね。

始まったばかりなので,今後どのような展開になるかはわかりませんが,あらすじ,登場人物などを紹介していきます。

逃げ上手の若君とは

「暗殺教室」や「魔人探偵脳噛ネウロ」を連載した松井優征先生の新連載で,少年ジャンプにて2021年1月25日(8号)から連載が開始しました。

物語の舞台は鎌倉と室町の歴史の狭間です。

そこで,誰もが知る足利尊氏(当初は高氏でした)と,高氏によって鎌倉幕府を滅ぼされた主人公・北条時行の物語です。

逃げ上手の若君のあらすじ

まず少年ジャンプ公式サイトでの紹介ストーリーです。

「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」の松井優征が少年ジャンプに帰還!

最新作は史実を描く逃亡譚!鎌倉と室町の歴史の狭間で、誰にも物語られたことのない逃げる英雄がいた――。

その名は北条時行。足利高氏によって鎌倉幕府を打倒され、家族も地位も失った少年は、地の果てまで逃げ延び復讐を遂げられるか!

出典:少年ジャンプ公式サイト

ここから,ざっくり流れを紹介します。

イチロウ

第一話のネタバレにもなってしまいますが,物語の冒頭の部分なので,あらすじとして紹介します。

※1からみたい人は読み飛ばしてください。

本作の主人公「北条時行」当時8歳。

鎌倉幕府の後継者だが,逃げるのと隠れるのが得意な逃げ腰の御曹司で周りからは少しバカにされている。

一方で,身近な人間はその逃げることを認める人物がいました。

その後,信濃国の神官「諏訪頼重」と出逢います。

出典元:

松井優征『逃げ上手の若君』(集英社)

ジャンプまとめ速報「https://jumpmatome2ch.biz/archives/170513

頼重は神力で未来が見えるようで,時行に「十歳の時に天を揺るがす英雄となる」と伝えるのですが,その場怪しく有耶無耶になってしまいます。

未来を見るときのギャグっぽさと,笑顔の狂気のバランスが松井先生独特の味が出ていますね。

そして,ここで大事件が起こります。

信頼していた足利高氏の謀反により鎌倉幕府は一瞬にして壊滅します。

これまでの天下取りの日数を大幅に更新する一月にも満たない日数でした。

家族や家臣が死んでいき,武士として時行も死ぬことを覚悟しますが,頼重によりある才能が開花します。

その才能は「逃げ上手・隠れ上手による生存本能」でした。

頼重の予言によるとこの出来事の2年後の1335年に,時行は大英雄となるようです。

史実では「中先代の乱」があるので,ここをどう取り扱うかになりそうです。

中先代の乱(なかせんだいのらん)は、1335年(建武2年)7月、北条高時(鎌倉幕府第14代執権)の遺児時行が、御内人の諏訪頼重らに擁立され、鎌倉幕府再興のため挙兵した反乱。先代(北条氏)と後代(足利氏)との間にあって、一時的に鎌倉を支配したことから中先代の乱と呼ばれている。また、鎌倉支配が20日余りしか続かなかったことから、廿日先代(はつかせんだい)の異名もある。

出典:wikipedia

頼重は時行の才能を見出しますが,その目的は不明です。

「鎌倉幕府を取り戻した時に話す」と語りますが,味方なのか,実は黒幕なのか,今後の展開が気になりますね。

北条時行とは

史実上の記録では死没時期についての記録があまりなく謎に包まれています。

解禁された巻頭カラーページでは,「よしっ逃げよう!」と,主人公の少年が敵の軍勢を前に生き生きと敗走を命じる姿が描かれていますが,逃げ上手な武将という評価はあるようです。

北条 時行(ほうじょう ときゆき)は、鎌倉時代末期から南北朝時代の武将。鎌倉幕府最後の得宗北条高時の遺児。
建武政権期、北条氏復興のため、鎌倉幕府の残党を糾合して中先代の乱を引き起こし、鎌倉を奪還するが、わずか20日で尊氏に逐われた。
南北朝の内乱では、後醍醐天皇から朝敵を赦免されて南朝方の武将として戦い、北畠顕家と共に青野原の戦いや石津の戦いで活躍。のち、武蔵野合戦で再び鎌倉を一時的に奪還した。その後の行方は不明だが、足利方に捕らえられ処刑されたとも伝わる。

イチロウ
史実としても時行は不明点が多いですね。そしてその題材を選んだ松井先生と今後の展開を楽しみにしている声がとても多いです。

松井優征先生の作品とは

松井先生の作品は,「魔人探偵脳噛ネウロ」と「暗殺教室」が人気です。

個人的にはとても大好きな作者なので,ちょっとだけその魅力を紹介します。

設定がしっかりと練られている

両作品に共通しているのが,設定がとても練られていることだと思います。

割と奇抜な舞台や設定を作られることが多いと思うのですが,その設定を生かすためのキャラの成り立ちや言動など,その細部まで非常に拘っており,読んでいてとても気持ちが良いです。

ハナコ
たしかに暗殺教室は先生を殺すためのクラスだったけど,なかなかの設定ね
イチロウ
今回も素人目でみるとマイナーな時代と人物が主人公だね。それでもこの設定を活かして面白い作品が生まれると思うよ。

狂気の表情やギャクの緩急が絶妙

今回の頼重もそうですが,強キャラと呼ばれるの狂気の笑顔と,たまに見せる冷静な表情のギャップと,その狂気の顔によってその人物が怖く,強力なキャラとして際立ちます。

その分ツッコミキャラのようなものが大事になっていますが,シリアスとギャグの配分が非常に絶妙です。

まとめ

いかがでしょうか。

まだ連載が始まったばかりの「逃げ上手の若君」ですが,これからの展開が非常に楽しみです。

歴史物は賛否がわかれやすいジャンルではありますが,時行の英雄物語,そして高氏の真相や黒幕の存在など注目する点が沢山ありますね。

魔人探偵脳噛ネウロ

ネウロ

女子高生・桂木弥子の父親が殺された。密室の惨殺事件。謎に満ちた事件は弥子の日常を混乱へ…。一向に捜査が進展しない中、悲しみにくれる弥子の前に脳噛ネウロと名乗る男が現れた。彼は言う。究極の『謎』を解きたいと…!!

1口コメント

最近の知名度では「暗殺教室」の方が有名かもしれません,松井優征先生の作品です。

主人公となるネウロは「謎を食べる」魔人で,推理・ミステリーとも捉えられます。後半はバトルマンガの要素が強いですが・・・

特に悪役が魅力的で,少し同情するような悪役もいれば,生粋の悪役もいて,そのどの悪役も魅力的という稀有な作品です。

中盤から後半にかけては,伏線の嵐ですので伏線回収や纏まった作品が好きな方にはオススメです。

・ネウロの真実
暗殺教室

暗殺教室

号令と共に教室を満たす銃声!椚ヶ丘中学校3年E組は生徒全員が先生の命を狙う暗殺教室。教師と生徒、標的と暗殺者の異常な日常が始まる――!!

1口コメント

ネウロを描いた松井先生の作品です。どちらの作品もとても始まりと終わりの繋がりが非常に考えられているので,全てを読み終えたときの充実感がとても高いです。

ころせんせーと生徒たちの殺すための関係なのに信頼感がありなんとも不思議な状況を違和感なく受け入れられる感動作です。

・誰にも殺せないころせんせー
・色々なことをころせんせーに学ぶ生徒